
全とっかえ
【無想】【連撃】【疫病】【封印】【防壁】【+盾】【影討】【+盾】
今回の頂点は先隠剣による奇襲をかけたズー・サディスト(本物)。
先制ぶっぱ型の中では最も速度が高く、最も迎撃に強い構成だが、無想果断持ちが多い環境では働かないという欠点がある。
今回は戦場の流れを上手く読んだ奇襲といえる。
『先隠剣』
使用キャラ:ズー・サディスト(本物)、「おい。どこだよここ。というかなんだよこれ。なぁ」
【剣舞】の先制攻撃で相手の残りスキルを先に削りきり、返しの【隠刃】で最後の一撃を削る構成。
『一強』
使用キャラ:噛んだ後のガム
『崩怒』
使用キャラ:カラス
【崩技】を絡めて後半のターンで先制攻撃を取る事で有利に動く時間稼ぎ型。
『覚悟』
使用キャラ:蔵町つばめ、秋巡黄緑、ネームレス
『連的盾』
使用キャラ:オルティラ
【的割】で相手のスキルを破壊しながら防壁を貼る防御的な構成。
『封待』
使用キャラ:蜘蛛の巣の女王
『的怒』
使用キャラ:山奥のドラゴン、箱内瞳
『無隠剣』
使用キャラ:ニジョウ ロクロウ
『裏紫剣』
使用キャラ:ゲイン
速度をあまり落とさずに発揮できる【剣舞】構成。
補助迎撃スキルを積む枠の余裕の問題で、後半にならなければ実力を発揮できない。
『剣怒』
使用キャラ:リオカ
前半に【剣舞】後半に【怒濤】を撃つことでダメージを稼ぐ構成。
『果錬』
使用キャラ:蠱毒壺の娘
『果怒』
使用キャラ:カレン
『防影』
使用キャラ:スエン・ロウ、メイ
『紫強』
使用キャラ:chocolate_04、ヒャリー、反転世界Lv3、えぬえむ
『的果』
使用キャラ:スライム変化
『裏紫果』
使用キャラ:メビウスレイブ
『果速』
使用キャラ:豆腐(分速20.4km)
『全攻』
使用キャラ:だんしんぐそるじゃあ
次回は累計ポイント1位2位がどちらも【燐光】封印モードなので贔屓目に見ても無防盾使いが増えるだろう。
それを見越した【燐光】使いがどれだけいるかが焦点。
また、『裏剣』使いを目指すキャラ達のスキルが揃ってくる頃なのでそちらの警戒も必要。
そろそろ複数のパターンを見せるキャラや全とっかえを試みるキャラが増え、構成読みが難しくなってくる頃合。
高校同士の長い戦乱の時代。
彼等は年に一度の“戦争ごっこ”によりシェルター内の覇権を巡り争っていた。
表向きはシェルターを守る時代の若者を育成するため、
裏向きは停滞した軍需産業を維持するために行われたこの戦は、
長年の外界からの脅威の不在によって平和ボケしていた。
そんな世界の世 迷い事。
「壁は破られた!
練りわさびを捨てよ!刀を持て!
ままごとはもう終わりだ!」
学内に放送が響き渡ると一同はにわかに騒がしくなった。
「なんだなんだ?」
「祭りだ祭りだ!」
「神輿を出そうぜ!」
「ついに進軍か!」
「久々に腕が鳴るぜ!」
誰かが倉庫の鍵を開け、奥から絡繰式可動高射砲塔を召喚した。
月見城高校の生徒達はそれを取り囲み、あるいは乗り込み、祭囃子を奏で始めた。
「わっしょい!」
「わっしょい!」
「わっしょい!わっしょい!」
「わっしょい!わっしょい!」
渾沌然とした空気の中に一体感が生まれ、月高は一つのオミコシになった。
だが、全員が渾然一体となることを選んだわけではない。
つばめ は輪の外から宴会の様子を一瞥し、すぐに目を背けた。
漆黒の天窓に輝く月が照らす。
「その様子だと暗殺は失敗したようだな」
忍者部の長老が声をかけると、つばめは音なく俯いた。
「もうよい、顔を上げよ。我らが甘く見すぎていたのだ」
「否……これは拙僧の失態でござる。
一思いに殺すことの出来なかった甘さが招いた種。
あの時忘れたふりをして逃げたりしなければよかったのだ。
したらば、自らの手で彼との決着をつけねばならぬ。
……したらばがに」
それだけ言い、つばめは独り闇のただ中へと跳躍した。
やがて月は空の冥穴に飲み込まれ、光一つない闇が訪れた。
200k